不動産広告を見て気に入った物件が見つかったら、まずは現地へ出かけてみるのもいいですね。広告などの情報だけでは分からないことを詳しくチェックしましょう。
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名前:くろちゃん(宅建士)
金融業、住宅営業から不動産業へ。
不動産屋を開店させるために奮闘中!!
物件広告で見るだけだと雰囲気とかまではわからいよね。
そうなんだ!
実際に現地に行ってみると新たな発見もあるよ!
周辺環境を確認
現地見学でしっかり確認したいのが、利便性や快適性などの周辺環境です。
駅までのアクセス、公共施設や利便施設等の有無はもちろんのこと、嫌悪施設や広い空き地などの有無を自分の目で確認しておくことが重要です。広い空き地がある場合は、大規模な建物が建築されることで環境が一変する可能性もあります。建築予定建物を知らせる看板が設置されている場合もありますので、確認します。
周辺環境の確認に当たっては、事前に地図などで周辺の様子を調べておくと現地での確認がスムーズに行えます。
なお、時間帯や曜日を変えて、周辺環境をチェックすることも大切です。昼と夜、平日と休日では周辺の雰囲気が違う場合があります。また、雨天時には、雨水が流れ込む場所や水はけの悪い場所などが分かります。購入すれば長く住むことになるわけですから慎重に確認しましょう。
また、東日本大震災を契機に、地震被害だけでなく、水害や地盤の液状化などの災害に対する関心が高まっています。建物が頑丈に建てられていても、周辺の地盤が軟弱でライフラインが使えないということもありますから、購入を検討しているエリアの防災に関する情報を調べるようにしましょう。地震による建物倒壊や液状化、火災などの被害を予測した防災マップや洪水、津波などのハザードマップについても調べておくと良いでしょう。
【周辺環境のチェック項目例】
利便性についてチェックしておきたい項目
口最寄り駅までの所要時間
口バス停までの所要時間
口駅やバス停からの道路は安全か
口学校までの所要時間 (子どもの足で)
口公園など子どもの遊び場所は近くにあるか
口 病院は近くにあるか
口銀行、郵便局は近くにあるか
口スーパーは近くにあるか
快適性についてチェックしておきたい項目
口近所に騒音や臭いの出る嫌悪施設はないか
口周辺に日当たりを遮る建物はないか
口周辺に建築予定の建物はないか
安全性についてチェックしておきたい項目
口 地震による被害 (震度や液状化、 火災など) 予測を確認したか (防災マップなどで)
ロ|自然災害による被害 (洪共水や津波など)予測を確認したか(ハザードマップなどで)
口自治体などで提供している防災情報や防犯情報を確認したか
現地見学のチェック項目〈新築物件編〉
新築の場合、未完成物件なのか、完成物件なのかで確認できるポイントは違ってきます。
完成物件の場合、実際に物件を見ることができるので、広さや仕様、設備などのほか、窓からの眺望なども細かくチェックしましょう。
未完成物件でモデルルームを見学する場合は、購入を希望する物件との間取りや広さの違いを考えながら見ていきましょう。また、設備が標準仕様ではなく、オプションであることも多いので、しっかり確認しましょう。
【現地見学でのチェック項目例(新築物件編)】
建物 間取り 設備について (一戸建てマンション共通)
ロ住宅·建物の向き
ロ窓からの眺望
ロ建具や内装材の色や質感
ロ外観デザイン
ロ通風と日当たり
ロ玄関の印象
ロ各部屋の広さ
ロ屋外収納やトランクルームの大きさ
ロ部屋の配置
ロ床暖房やエアコンなどの設備機器
ロキッチン·浴室 洗面室の動線
ロ遮音性 断熱性耐震性 耐久性について
ロ水まわり設備機器の仕様
ロ庭やバルコニーの広さ
ロオプションと標準仕様の確認
ロ収納量
共用部分·管理について(マンションの場合)
ロエントランスの印象
ロゴミ置き場の位置
ロオートロックの有無
ロ集会所やその他の共用施設
ロエレベーターの数と位置
ロ規約や使用細則(ペットの飼育の可否、リフォームの制約)
ロ駐車場の有無や位置
ロ管理形態
※見ただけではわからないことは現地で担当者に遠慮なく尋ねましょう
現地見学のチェック項目〈中古物件編〉
中古物件の場合は、新築物件でのチェック項目に加えて、建物の維持管理状況や設備などの傷み具合も確認したいポイントですね。
一戸建ての場合は建物の外壁や屋根、建物の基礎や土台を、マンションの場合は外壁や共用廊下などを見て、大きなひび割れや傾きがないかを注意しましょう。自分では状態の判断が難しく不安な場合は、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所等について、建築士等の専門家に「ホームインスペクション」を依頼する方法もあります。
なお、中古物件を見学する場合は、売主が居住中のこともありますのでマナーに気をつけましょう。また、設備や内装の汚れや傷、欠陥などに気がついても、後で不動産会社の担当者に相談するといった配慮が必要な場合もあるでしょう。
また、中古物件を購入してリフォームする場合は、希望通りにリフォームできるかどうかあらかじめ確認しておきましょう。主に、マンションの場合は、「管理規約」によるリフォームに関する制約を、一戸建ての場合は、法律や条例による制約を確認する必要があります。さらに、建物の構造上からリフォームが難しい場合もあるので、リフォームを依頼する専門家などに相談するとよいでしょう。
【現地見学でのチェック項目例 (中古物件編)】
建物 間取り設備について (一戸建てマンション共通)
ロ内装材の色や質感、 汚れ
ロ建具の色や質感、汚れ、 開閉の具合
ロ住宅建物の向き
ロ外壁の汚れ、傷、クラック (ひび割れ)など
ロ土台の傷、クラックなど
ロ外観デザイン
ロ窓からの眺望
ロ玄関の印象
ロ通風と日当たり
ロ屋外収納やトランクルームの大きさ
ロ各部屋の広さ
ロ床暖房やエアコンなどの設備機器の仕様
ロ部屋の配置
ロ遮音性·断熱性·耐震性 耐久性について
ロキッチン·浴室·洗面室の動線
ロ設備機器の経過年数と稼働するかどうか
ロ水まわり設備機器の仕様
ロ庭やバルコニーの広さ
ロ水まわり部分の汚れ
ロリフォーム済みの場合はその内容
ロ収納量
ロ過去の修繕履歴
共用部分 管理について (マンションの場合)
ロエントランスの印象
ロ集会所やその他の共用施設
ロオートロックの有無
ロペットの飼育の可否
ロエレベーターの数と位置
ロリフォームの制約
ロ駐車場の有無や位置
ロ管理形態
ロ駐輪場·バイク置き場の有無や位置
口管理の状態 (トラブルの有無)
ロゴミ置き場の位置
ロ長期修繕計画の有無や実施状況
※見ただけではわからないことは現地で担当者に遠慮なく尋ねましょう
【ホームインスペクション】
ホームインスペクション(住宅診断・建物検査)とは、住宅の設計・建築に詳しい建築士などの専門家が、住宅の劣化状況について調査を行い、欠陥の有無やリフォームすべき箇所、その時期などを客観的に診断するものです。調査の内容は、目視による調査から専門の調査機器を使用したものまで、調査会社や依頼主の意向によって変わります。
特に新築時から年数が経過している中古住宅では、消費者には住宅の構造部分の劣化状況や改修の必要性などを判断することが難しいため、最近では事前にホームインスペクションを依頼した上で住宅を売買するケースが増えています。
なお、国土交通省は平成25年6月に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定し、検査項目や検査方法、現況検査の手順などの指針を提示しています。
まとめ
不動産の物件ごとにチェック項目がそれぞれ違いますので各チェック表と照らし合わせて見てもらうのも良いですね。また、広告で見るものと現地に行って確認されると新たな発見などもあるので気になる物件があったら、一度足を運ばれる事をお勧めします。
実際に見てみて、気になる物件を細かくチェックしてみるといいね!
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