ほとんどの人が住宅ローンを利用して家を購入すると思います。そうした場合、住宅ローン控除を受けるためには初年度に確定申告をする必要があります。確定申告というと、税務署に出向いて手続きをするのが大変そうというイメージを持っている方も多いと思います。
もちろん税務署の窓口で手続きを行うのが一般的ではありますが、パソコンやスマートフォンからオンラインで確定申告ができる「e-Tax」という方法があることをご存じでしょうか。
今回は、この「e-Tax」について、利用するメリットや申告方法について詳しくご説明していきます。
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名前:くろちゃん(宅建士) → 改め、宅建士・・・鶴田 欣也(つるた きんや)金融業、住宅営業から不動産業へ。 → 遂に『開業』出来ました!!
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住宅ローン控除⁈
なにかお得なのかなぁ・・・
住宅を購入したら初年度は確定申告という手続きが必要なんだよ!
住宅ローン控除のことも分かりやすく説明していくね。
住宅ローン控除とは
まず、住宅ローン控除の概要について簡単に解説していきますね。
住宅ローン控除とは、個人の人が住宅ローン等を利用して住宅を取得した際に、一定の要件を満たした際に税金の控除を受けられる制度のことです。正式には、「住宅借入金特別控除」と言います。年末の住宅ローン残高の1%相当額が、10年間(消費税率10%適用される住宅を一定期間中に契約・入居した場合は13年間に延長)にわたって所得税から控除されるもので、所得税から控除しきれない場合は住民税からも一部控除されます。
対象要件の主なものとしては、自らが居住すること、床面積が50㎡以上(一部40㎡以上)、中古住宅の場合は耐震性能を満たすこと、その他年収や借入期間等があります。
住宅の購入には物件価格の他にも様々な費用が掛かりますので、住宅ローン控除の対象となる物件を購入した際には上手に活用したいですよね。
参考: https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1214.htm
住宅ローン控除受けるには、1年目に確定申告が必要
住宅ローン控除の対象となる住宅を購入しても、当然ながら申告をしなければ控除を受けることはできません。住宅ローン控除の申告は、購入した初年度には必ず確定申告を行う必要があるので注意しましょう。会社に勤務されている方であれば、2年目以降は年末調整で申告が可能ですよ。
2022年度(令和4年1月1日~12月31日の間に入居した場合)の確定申告期間は、2023年2月16日から2023年3月15日となるため、必ずこの期間内に手続きを行いましょう。
参考: https://www.nta.go.jp/information/other/data/r03/kakushin_kaijo/index.htm
e-Tax(イータックス)とは
最初にお伝えした通り、確定申告には税務署窓口や郵送で申告する方法の他に、オンラインで申告が可能な「e-Tax」という方法があります。
「e-Tax(イータックス)」とは、2004年に導入された国税電子申告・納税システムの名称です。パソコンやスマートフォンが利用できる環境があれば、個人・法人に関わらず、どこでも確定申告や納税手続き等の電子申告が可能です。
マイナンバーカードを利用した申告方法も導入されて手続きも以前より簡単になっているため、ぜひ活用することをおすすめします。
e-Taxのメリット
e-Taxの1番のメリットは、やはりオンライン上で手続きができること。税務署の窓口に行くために会社を休むなどして時間を作る必要もなく、インターネット環境のあるところであれば申告ができるのは大変便利ですよね。
それ以外にも、e-Taxには確定申告を効率的に行うための様々なメリットがあります。
書面での提出の場合、訂正は非常に手間が掛かりますが、e-Taxの場合は申告期日内であれば上書きして修正が可能です。また、申告で必要となる証明書類も、社会保険料控除や生命保険控除証明書等の第三者が作成した書類についての提出の省略が認められています。
また、e-Taxソフトを利用すれば、対応する確定申告ソフトで作ったデータを取り込むこともできるため、個人事業主の方などには便利な機能ですね。
申告期間も窓口での受付時期よりも早く、1月上旬から受付をしているため、早めに手続きが始められることができます。
さらに、還付金の入金までの期間も窓口での提出が1ヶ月~1ヶ月半なのに対し、e-Taxだと2~3週間ほどと少し短いのもメリットとなります。
e-Taxで申告するための事前準備
e-Taxで申告を行うためには下記の事前準備が必要です。
マイナンバーカードを取得しておく
e-Taxで確定申告を行うには、マイナンバーカードを事前に取得しておくことをおすすめします。
e-Taxの利用には電子的な本人確認証明として「電子証明書」が必要になりますが、マイナンバーカードにはICチップに電子証明書が組み込まれているため、電子証明書として利用可能です。
また、e-Taxによる送信方法には「マイナンバー方式」と「ID・パスワード方式」がありますが、「マイナンバー方式」を選択すれば、PCやスマートフォンから簡単に申請を進めることができるため、あらかじめ取得しておきましょう。
なお、マイナンバーカードの発行には3週間から1ヶ月程度時間が掛かるため、早めに準備しておく必要があります。
参考: https://www.kojinbango-card.go.jp/
利用者識別番号を取得する
e-Taxを利用するためには利用者識別番号(半角16桁)を取得する必要があります。オンラインで取得する方法と税務署の窓口で取得する方法がありますが、マイナンバーカードをお持ちであればウェブからカードを読み取り、アカウント登録することで簡単に取得が可能です。
e-Taxでの申告方法
確定申告書の作成はe-Taxソフトをインストールして行う方法と、ウェブのブラウザ上の「確定申告書等作成コーナー」から行う方法があります。
今回は後者の「確定申告書等作成コーナー」から確定申告書を作成し、マイナンバー方式でe-Tax送信する方法をご紹介します。
参考: https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
「確定申告書等作成コーナー」とは、画面の案内に沿って金額等を入力すると税額などが自動計算されて、簡単に確定申告書を作成できる国税庁のサイト内にあるシステムで、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからも簡単に入力できます。
確定申告書の作成からe-Tax送信まで手順は下記のとおりです。
- 確定申告書等作成コーナーのトップページから「作成開始」ボタンをクリック
- 「税務署への提出方法の選択」の画面で「マイナンバー方式(二次元バーコード)」をクリック
- 「作成する申告書等の選択」画面で「令和3年分」「所得税」を選択
- 「マイナポータル連携の選択」画面で「連携しないで申告書を作成する」ボタンクリック
- スマートフォンに「マイナポータル」アプリ」をインストールする
- パソコン画面に「二次元バーコード認証」の画面が表示されたらスマートフォンでマイポータルアプリを起動し、画面の案内にしたがって二次元バーコードを読み取る
- マイナンバーカードの利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)を入力
- マイナンバーカードをスマートフォンにかざして読み取り開始
- その後、画面の指示に従ってアプリを操作していくと、e-Tax送信の登録が完了します。
ちなみに、マイナポータル連携は、マイナポータル経由で控除証明書等の様々な情報をデータで取得し情報が自動入力される機能になります。連携しておくと来年度以降便利に使うことができます。
こちらの操作方法について、国税庁が詳細な説明動画や説明ページを出していますので、ぜひ参考にして申告を行ってみてください。
参考: https://www.youtube.com/watch?v=tMbeJvSryj0
参考: https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201301/1.html
まとめ
今回は、住宅ローン控除を行う際に利用したいe-Taxでの確定申告の方法について、メリットや操作方法をご紹介しました。
住宅ローン控除には初年度に必ず確定申告が必要になります。e-Taxを利用して簡単に、そして確実に確定申告を行いましょう。
オンラインで申請ができるからとても便利だよね。
住宅購入の初年度は必ず確定申告をしようね!
申告方法など分からないことがあったら信頼のおける不動産屋さんに相談してみるといいね!
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